TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 金魚⇒金運⇒魔除
金魚の先祖は、およそ1700年前に中国は長江で発見された突然変異のフナです。
西暦3世紀頃のことで、その後10世紀には宮廷で飼育されるようになり、尾びれの改良などが進んで徐々に華やかな姿へと進化すると金運をもたらす魚として「金魚」と名付けられます。
中国で呼ばれていたように日本でも金魚といわれ、色は黄色に近かったり、オレンジがかっている色合いでした。
日本には室町末期の大阪に持ち込まれ、一部の貴族の間で知られるだけでしたが、江戸中期になると、武士が副業として金魚養殖を始め、金魚がブームとなりました。
赤い色は魔除けの意味があり赤い金魚が好まれ、品種改良されて現在のような鮮やかな赤となったのです。
中国では1966年から始まった文化大革命で帝国主義的旧文化として指弾され金魚養殖の歴史は中断してしまいましたが、その後日本の技術援助で復活することができました。
またアメリカには幕末期に日本から持ち出され、金魚をそのまま訳した goldfish という名前で観賞魚として流通しています。