TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > ハワイのフィッシュポンド
ロコ・イア(Loko i’a)とは、フィッシュポンド(養魚池)を意味するハワイ語で、昔のハワイの人たちは、ロコ・イアを造って、海が荒れたり、タブーのため漁に出られなくても魚が食べられるようにしていました。
ロコ・イアにも種類があって
ロコ・イア・カロ(Loko i’a kalo):川から水路(アウヴァイ)を経て灌漑するタロイモ(カロ)畑で、淡水魚(オオプ)や淡水エビ(オパエ)を養殖しました。
このようなロコ・イアは大抵平民のものでした。
オアフ島ノースショア、カフクのエビ養殖は有名ですが昔からあったのです。
ロコヴァイ(Lokowai):川の近くに池を掘り、水路(アウヴァイ)を掘って、川から池に灌漑し、そこで魚を養殖しました。
このタイプのロコ・イアは全く淡水だけのものもあれば、海に近いところでは、潮が満ちてくると海水も混ざるものもあります。
ロコ・プウオネ(Loko Pu’uone):海の側にあり、海岸線に平行するように造られたロコ・イアですが、海とロコ・イアが砂丘などでで隔たれていて、その砂丘の一部にはロコ・イアと海を結ぶ水路があります。山側の泉や小川からの水も少し灌漑します。
ロコ・クアパ(Loko Kuapa):海岸に造るタイプで、海に石垣(クアパ)を造りって取り囲むようにロコ・イアを造ります。海水と魚の取り入れ口(マカハ)は1つか2つです。
満潮時にマカハを開けておくと、魚が海からロコ・イアに入ってきます。
その後マカハをしめた状態にしておきます。海辺の泉や近くの小川からの淡水も入ってきます。
このようなロコ・イアは、主に王族や酋長たちのものでした。