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アメリカではファイザー社、モデルナ社の「メッセンジャー(m)RNAワクチン」は、原則2回接種が必要ですが、J&J社のワクチンは「ウイルスベクターワクチン」なので、接種は1回となっています。
J&Jのワクチンは、人の弱毒化した風邪の26型アデノウイルス(体内では病気を起こさないウイルス)をベクター(運び屋)として使っています。
それに、新型コロナウイルスの表面にある突起状のタンパク質(スパイクタンパク質)の遺伝子を挿入したものを注射し、人間の細胞まで運び、抗体を作らせるというものです。
英国アストラゼネカ社のワクチンも製法や原理は同じですが、J&Jは「26型アデノウイルス」、アストラゼネカは「5型アデノウイルス」を使っています。
ちなみにロシアの「スプートニクV」は26型と5型を混合させたものです。
中国のシノバックを含めいずれも弱毒化しているとはいえ生きたウイルスなので、免疫原性(抗体を作る力)が強いのが特徴です。
逆に言えばアデノウイルスに対する抗体もできるので、2回接種しても効果がアップする可能性も低いのです。
日本はファイザー、モデルナのワクチンが国民全員分確保できたので、アストラゼネカ社製は台湾への支援に回しました。
J&Jはまだ認可されていません。