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新型コロナ対策のワクチン接種、特に米ファイザー製のワクチンはマイナス75度の超低温管理が必要で、配送後は短期間で使い切る必要があります。
そのため、総合病院など「基本型接種施設」の超低温冷凍庫で保存し、配送は3時間以内とし、5日以内に使用する制限をもうけました。
容器1本は接種6回分のため無駄を出さないよう、6人1グループとして効率よく使い切る体制構築が欠かせません。
ところが、集団接種は1994年の予防接種法改正以来、全国一律では行われておらず、市町村にはノウハウがありません。
私達が子供の頃は学校で集団接種を行っていましたが、今は個人が医療機関に出向く個別接種となったからです。
戦後間もない頃の日本は感染症が蔓延しやすかったため、感染症の流行をおさえて社会的な人的資源の損失を抑えることが急務でした。
1948年、社会全体を感染症の脅威から防衛する手段として「予防接種法」が制定されました。
痘そう(天然痘)、百日咳、腸チフスなどの12疾病が対象とされ、接種を怠った場合は罰則が科せられる「義務接種」として導入され60年代以降、感染症の罹患数と死亡者数は減少しました。
しかし、60年代後半になると、種痘後の脳炎などの健康被害が社会問題化し、腸チフスなどでワクチン以外の有効な予防手段も確立され、ワクチン政策は見直しを迫られました。
こうした社会情勢をうけ、予防接種法が改訂され罰則規定なしの義務接種(緊急臨時を除く)となり、対象疾患も腸チフスなど4疾患が外された一方で、新たに風疹、麻疹、日本脳炎が追加されました。
同時に健康被害救済制度が創設され、自治体および国の救済義務が明文化されたのです。
🍰フルーツピークスの旬の果物を使った、美味しいタルト。