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サバクトビバッタが大発生し、アフリカ、サウジ、イラン、インド等の農業が食害で農業生産物を食い荒らされています。
アフリカで発生してインドまで飛んでいき、今まででしたらそこで終息していたのですが、今年は引き返して再びアフリカに向かっています。
バッタの大発生の引き金は、気候変動の影響で雨の少ない地方を定期的にサイクロンが襲い、普段より大量の植物が芽を出し、それを食べるバッタが増えたのです。
バッタは3か月ほどの寿命ですので草を食い尽くせばバッタも死に絶えるのですが、断続的に雨が降ったので、沢山産んだ卵が孵った幼虫の食べる草も育ち、爆発的に世代交代して増えたのです。
砂漠に雨が降り、緑がよみがえっても良い事ばかりではない、自然界のバランスの機微を垣間見た思いです。
バッタの群れは飛行し続けるのに15℃以上の気温が必要で、インドで発生してもヒマラヤ山脈は越えられないと考えられ、そこから東へは侵入する可能性は低いという事です。
国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所は日本へのサバクトビバッタの直接の影響はないとコメントしています。
しかし、私達の生活は世界の様々な事柄が影響してくるので、何かあってから「こんなことが・・・」と嘆かないよう、普段から視野を広く持つようにしなければと思うのです。