TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 冷たい雨と暖かい雨
日本で降る雨とハワイで降る雨とでは雨の成り立ちが違い、それを冷たい雨と温かい雨と表現したもので、雨の温度のことを言っているのではありませんが少しは温度も違うようです。
日本付近で雨の降る説明としては、大気の上空と地表との大きな温度差により上昇気流が発生し、大気中の水蒸気が温度の低い高層に運ばれて冷やされ、大気中のちりを核として氷の粒となり重さに耐えられなくて落下する途中溶けて雨粒になるというものです。
氷が溶けきれなければ雪や雹、霰となります。
一方赤道付近に降る雨の核になるのは波による飛沫の海水中の塩分で、雨の元となる水滴の高度も低く、大気の上昇気流では維持できなくて、落下し始めてしまうものです。
ですから、もともとの水滴が冷たい上空まで上っていないので温度も地表に比べて大幅に下がっているわけでもありません。
また、大気中の湿気が多くそのまま落下してくるので、途中で一部が蒸発して水滴の温度が下がることもないのです。
このため、冷たい雨は雨粒が大きく、天候も雷や突風を伴う激しい事が多いのに対して、暖かい雨は穏やかな雨の事が多くなります。
それにしても日本の雨は黄砂やpm2.5などのチリを核とし、ハワイの雨は塩の結晶を核として発達しているとの違いがあるのです。