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ニンニクの原産地は中央アジアで紀元前3200年頃には古代エジプトなどで栽培されピラミッドの建設の際、労働者にタマネギやラディッシュとともにニンニクが与えられました。
古代ギリシアでは徴兵された際に持参する食料品の一つとされており、現存する最古の医学書『エーベルス・パピルス』には薬としても記載されています。
中国には前漢の武帝の頃の紀元前140年前後に伝わり、日本には中国を経て奈良時代の8世紀頃には伝わりました。
日本では、禅宗の禅寺の戒壇石に「不許葷酒入山門」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)と刻まれるように、強壮作用が煩悩(淫欲)を増長するとされて仏教の僧侶の間ではニラ、ネギ等とともに五辛の一つとして食が禁じられました。
漢字表記の「蒜」「大蒜」は漢語に由来する一方、仏教用語の「忍辱(にんにく)」がニンニクの語源となったとされています。
仏教では肉食が禁じられているため、食材としては普及せず、食べるようになったのは二次大戦後の食の洋風化に伴ってのものです。
肉の臭みを消し、料理に食欲をそそる香味を付与する香味野菜の代名詞的存在であり、中国料理、韓国料理、イタリア料理、フランス料理など様々な料理に用いられています。
我が家も、生のニンニクはあまり使いませんが、チューブに入ったものは常にストックしていて、炒め物や、肉料理には重宝しています。