TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 電力周波数の50Hzと60Hz
東日本では50Hz、西日本では60Hzの交流電力が使われていますが、世界で交流電力が使われだした初期の頃の周波数は、高い方は133Hzから低い方は25Hzまで、8種類ほどもの周波数が使われていました。
日本ではおよそ富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に東側は50Hz、西側は60
Hzとなっています。
最近は両方の周波数に対応した電化製品が多いため、失敗はあまりありませんが、私達が転勤で移動していたころは、うっかり洗濯機を以前のまま回したらすごい回転数で、洗濯物が傷んでしまったことなどがありました。
133Hzというのは、特にそう計画して決めたのではなく、交流発電機の極数と回転数との関係から、白熱電球のちらつきを減らすために選ばれた周波数です。
当初の石炭による火力発電所から大容量発電ができる水力発電所ができると、街までの長距離送電が必要になり、遠方に電力を輸送する際に周波数が高いと電圧降下が大きくなります。
電力損失を抑えるため、低い周波数の25Hzが採用されました。
そののち発電機を回す原動機が低速の往復蒸気機関から高速のタービン機関になり極数の少ない発電機が導入されて中間の50Hz,60Hzに落ち着きました。
主にヨーロッパで50Hz、アメリカが60Hzです。
日本国内でも統一ができない状況では、世界の統一は難しいようです。