TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 疑陽性と偽陽性
体操の内村航平選手がコロナの偽陽性でしたとのニュースがありました。
ギヨウセイと聞くとツベルクリン検査の「疑陽性」を連想しますが、漢字にすると違うので内容も違います。
ツベルクリン検査はBCGワクチンの接種後、その免疫がついたことを確認する検査で、「疑陽性」とは陽性判定基準を満たさず、免疫がついたとは言い切れない、すなわち「疑わしい状態」ということです。
一方コロナの場合の偽陽性(間違い陽性)とはコロナではないのに検査結果が陽性に出たことを指します。
要するに、真偽を調べる手段としての検査の結果が真実と違った結果を出すことです。
検査の性能を考えるとき「感度」がポイントになります。
感度を高くすると、陰性なのに陽性と判定されることがあり、一方、誤った結果を減らそうとすると、真の陽性を取りこぼす事になります。
統計学で言う第一種の過誤(α過誤、偽陽性)は、帰無仮説が実際には真であるのに棄却してしまう過誤です。
第二種の過誤(β過誤、偽陰性)は、対立仮説が実際には真であるのに帰無仮説を採用してしまう過誤のことで、真が抜け落ちることによるエラーといえます。
☆抜け落ちるといえば、ベランダのプランターの陰から出てきたヤモリのしっぽも・・・