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高級中国料理の食材といえば干しナマコ、干し鮑、フカヒレですが、明の万暦帝(豊臣秀吉の朝鮮出兵時の明の皇帝)が海参、鮑、フカヒレ、肥えた鶏、豚のアキレス腱を一緒に煮込んだ料理を「三事」と名付けて好んで食べたためです。
海参(干しナマコ)は海の朝鮮人参という意味で精がつく食材のことです。
清朝の乾隆帝の時代(元禄時代)に日本から中国にフカヒレが輸出され、そののち明和元年(1764年)からは干し鮑と干しナマコが加わったとのことです。
江戸時代の日本は清から生糸を輸入して支払いは銀、その結果、貿易赤字が拡大して銀が不足するようになりました。
銀での支払いを停止して、俵物と呼ばれる干した海産物 フカヒレ、鮑、ナマコ、スルメ、昆布の輸出が奨励されたのです。
また江戸幕府は銅や鉄ではなく、真鍮製(銅と亜鉛の合金で黄銅のこと)の寛永通宝を発行して4文銭としました。
銭形平次が投げていたのは、真鍮四文銭です。
物の値段は支払いやすいように、4の倍数が多くなったとのことです。
高級中華料理の食材は日本産のルーツは江戸時代にあり、日本の通貨政策にも影響があったのです。