TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 「炊く」と「煮る」
お米の食べ方の変化ですが,江戸時代に主食が雑穀から米へと代わる中で、「囲炉裏と鍋(なべ)」から「竈(かまど)と釜(かま)」へと調理の仕方に変化がありました、
東日本では、飯炊き用の竈が作られるようになってからも、暖を取るため囲炉裏は重宝されていました。
一方、西日本では竈の大型化が進み、焚口がいくつもあるような竈も登場してきます。
竈の「焚(た)く」火と、炉の「熾(おこ)す」火との性質の違いが調理の「炊く」と「煮る」に対比されます。
「炊く(=炊き干し)」は竈で焚いた強い火で沸騰させるのに対し、「煮る」は炉で熾した弱い火で時間をかけて加熱するという違いがあります。
西日本で「煮る」と「炊く」が紛らわしいのは、比較的に早くから竈が発達して、鍋・釜ともに竈にかけて用いる習慣のためです。
今、「鬼滅の刃」で竈門炭治郎の竈の字が人気とのことですが、竈(かまど)がどのようなものか説明できるかな?