TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 千葉と布とハワイ
千葉とは沢山の葉が茂るという事ですが、なんの葉かと調べてみたところ葛の葉でした。
古事記に応仁天皇の歌に「千葉の葛野を見れば・・」とあり、千葉は葛野の枕詞でした。
千葉県には葛飾もあり、葛がたくさん生えていたのです。
葛といえば葛餅と考えてしまいますが、古代には葛の繊維から布を作っていたのです。
麻や葛で千葉県は布の大生産地でした。
その他、布の原料は棕櫚(シュロ)や青苧(アオソ)、芭蕉(バショウ)などがあります。
白栲(シロタエ)の衣とは楮(コウゾ)の繊維でできた布です。
フィリピンではバナナやパイナップルの繊維から布を作っています。
日本では樹皮から糸を作りだし、織って布に仕上げていきますが、古代ハワイはワウケ
(桑の木の種類)・ミロ(ハイビスカスの仲間)・マーマキ(イラクサの仲間)の木の樹皮を叩いて伸ばして(Kapa)布として使っていました。
実際、フラの祭典メリーモナークでは、ワウケの木を育て、樹皮を叩いて伸ばし、草木で色と柄を染め、カヒコの身に着けるマロを4年かけて、手作りして出場するハラウもありました。