TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 舞踊
浦島太郎が竜宮城へ行って鯛や鮃の舞い踊りを見たとのことですが、舞と踊りは違うものと認識されていたようです。
「舞い」は腕が中心であったり地面に対して水平な動き、回るから舞です。
カタツムリをマイマイというのも、殻がまわっているからです。
「踊り」は跳躍などの地面に対し垂直な動きを言います。
おどりあがるは跳ねることです。
盆踊りというと輪になって足を踏み鳴らして踊るイメージ、舞妓さんというと舞台やお座敷で優雅に動くイメージです。
この二つを総合し、全ての要素を含んで踊りを指す時に使用される言葉が舞踊で明治になって、坪内逍遥が《新楽劇論》の中で用いてから一般に普及したそうです。
それ以前は明治期に外国語のダンスの訳語として舞踏という語が使われていました。
鹿鳴館の舞踏会です。
フラは踊ると訳されますが、決して跳躍するような動きはなく、重みのある床に水平な動きが基本です。
カヒコで使われるクイと言うステップも、床を踏み鳴らす躍動感のあるステップですが、飛び跳ねているわけではないのです。