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能の世阿弥の書「花鏡」には、「初心忘るべからず」の格言の語源とされるものが示されています。
人生の中で「初心」とは、3回あると・・・。
🌸是非の初心忘るべからず。
舞が美しく舞えるようになったと周囲から褒められおごりの気持ちが出るころ。
🌸時々の初心忘るべからず。
舞う人としての肉体的ピークを迎えたころ
🌸老後の初心忘るべからず。
そして、その後を考える時間ができたころ。
未熟だったころ、年齢を重ねたころ、老境に達したころのその時々に初心があるとのことです。
また、「老いの美学」についても、美しい魅力あふれる表現を示したのが、世阿弥です。
「老後の風体に似合うことを習うのは、老後の初心である」とも言っています。
コロナ禍に出会った時に生まれた初心は何でしょう。
其々が、積み上げて来たものを、止まることなく無理しすぎず、積み重ねていくのが、幸せのように感じる今日この頃です。