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プランクトン(主に植物プランクトン)が異常に増殖して、海水の色が変わる現象を「赤潮」と呼んでいます。
主に春から秋の水温が高く、日照時間が長い時期に発生し、東京湾では褐色や緑色、赤色等に着色します。
植物プランクトンは海面近くで炭酸ガスを吸収して光合成をします。
その際に酸素を放出するので、赤潮発生時の上層における水中の酸素濃度は高くなります。
一方、大量に発生したプランクトンはやがて死に、海底に沈んで堆積します。
海底では微生物が堆積物(ヘドロ)を分解します。
その際に酸素を消費するため、夏期の東京湾の深場では海底が貧酸素状態になります。
硫化水素なども発生し、海底は生物が住めなくなります。
上層の海水と下層の海水が混じり合わないために発生する現象です。
台風は生活に被害を及ぼしますが、海の水をかき回してくれる大切な気象現象なのです。
植物プランクトンが増殖するには、窒素やリン等の栄養分が必要です。
これらは生活排水や工場排水などの形で、川や下水道を通じて海へと排出されます。
赤潮を減らすには、窒素やリンの排出を減らす必要があります。