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谷津バラ園のバラが咲きだしました。
今年はコロナの影響でバラ園には入れませんが、花は華麗に咲いています。
日本はバラの自生地として世界的に知られており、古くは万葉集にも読まれています。
茨城県の県名の由来はノイバラの多い土地とのことです。
明治になるとフランスから香りの高い薔薇が導入されて、日本でも徐々に愛好者が増え、生産量も増して大正から昭和の頃には一般家庭にも普及しました。
第2次世界大戦後すぐの1948年には東京・銀座でバラの展示会が開かれています。
高度経済成長期にはバラは嗜好品として庶民にも普及していき、日本でも品種改良が行われるようになりました。
また、鉄道会社が沿線開発の一環としてバラ園の造営を行うようになり、各地にバラ園が開園されたのです。
谷津バラ園は1957年(昭和32年)に谷津遊園内のバラ園として開設されたものです。
菊が秋の風物であるなら、春の風物として独自のバラ園でのバラの展示をし、集客を計画したものです。
日本ではバラは花卉としてはキク、カーネーションと並ぶ生産高があり、ハウス栽培で年中市場に供給されています。
ハワイでロケ・ラニというのは、ダマスクローズの名で知られるバラです。
ダマスクローズはロザ・ガリカとロザ・モスカートを交配して作られたバラで、数あるバラのなかでもとくに香りが高く、虫害に強い品種とされます。
原産地は小アジアですが、主要生産地はブルガリアです。
ハワイには1820年代に導入され、チャールズ・スチュワードが栽培に成功し、その後、諸島に広まりました。
1923年にはマウイの島の花に指定され、とくに濃ピンクの八重咲きを指してロケ・ラニ(天国のバラ)と呼んでいます。