TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > ペストと日清戦争
ペストというと黒死病として1347~50年で、ヨーロッパの人口の3分の1となる2500万人の生命を奪ったという記録が残されています。
また、ペスト菌の発見者として北里柴三郎博士があげられ、博士は新しい1000円札としてこれからお世話にもなります。
博士がペスト菌を研究したのは1894年に中国で猛威をふるったため、日本への侵入を防ぐためです。
ペストがクマネズミが媒介するペスト菌であることを見出した北里は伝染病予防法の制定に尽力し、1899年に日本で発生したペストの拡大防止に効果がありました。
その時に東京都が鼠1匹を5銭で買い上げたり、警視庁が屋内を裸足で歩くことを禁止したりもしたそうです。
ところで1894年と言えば日清戦争の年ですが、清の戦力はペストの為に枯渇していたのです。
政権の崩壊は自然災害や疫病の流行によることが多いのですが、歴史教科書では関連は教えてくれません。
人類の歴史は、病原菌との戦いの上に成り立っていると言っても過言ではないのですね。