TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 玉
中国では古くからヒスイを玉と呼び、宝飾品に利用しています。
玉には硬玉と軟玉があり、硬玉はヒスイ輝石で、軟玉は角閃石です。
名前の通り、硬玉の方が硬度が大きく、双方とも、緑色で半透明あるいは不透明の緻密な石であるため、同じ種類の石であると考えられていましたが今では別の宝石とされています。
中国国内で産出するのは軟玉のみであり、硬玉は西部のタリム盆地やクンルン山脈が原石の供給地です。
中国西域の玉門関とは玉が持ち込まれた関所から名付けられました。
日本では糸魚川で翡翠が産出され勾玉が作られました。
越の奴奈川姫の日本神話です。
台北の故宮博物館にある「翠玉白菜」は天然の翡翠と玉の混ざり具合を巧みに利用した繊細な彫刻で翠玉巧彫の最高傑作と言われています。
白菜の上にとまっている虫は一匹がキリギリス、もう一匹がイナゴとのことです。
見学した作品の中でも、目を見張る芸術品でした。