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W杯で盛り上がっていますが、欧州とくに英国では炭酸ガス不足のためビールの生産に制約がかかり、ビール不足に陥っています。
炭酸ガスは肥料用アンモニアを製造する際の副産物でアンモニア工場のメンテナンスのため炭酸ガス不足になっているのです。
かつてのビールは発酵の際に生ずる二酸化炭素の泡でしたが、現在では発酵が進まないようにマイクロフィルターで酵母を取り除きます。
その際、一緒に炭酸も抜けてしまうので、コーラやサイダーのように後から炭酸を充填しているのです。
日本の生ビールは熱処理をしていないビールのことで、サントリー、キリンやサッポロは酵母菌を除去したものですが、アサヒのチルドビールは酵母菌が残っているものもあります。
近年地ビールが人気ですが、マイクロフィルターでうまみまで取り除いたビールより発酵で生じた炭酸の泡のほうがおいしく感じるからなのでしょうか。
ともかく、日本ではビール不足はなさそうです。