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パイナップルは種が無いので、クラウンと呼ばれる頭の部分を株として植えます。
やがて根が張り、株が育ってきて、中から茎が出て、その茎の先に花が付き、やがて膨らんで実になります。
最初に株を植えてから、1個目の実が収穫できるまでには18~20カ月かかり、その1年後に2個目、さらに1年後に3個目の実を収穫します。
3個目を収穫した後は、株をブルドーザーで潰していき、腐ってきた株を肥料として、畑をひっくり返し、そのまま土地を1年半ほど休めます。
つまり約5年で3個生産するサイクルです。
ハワイではパイナップルの実としてそのまま売られるのは3個目だけで、1個目と2個目は甘さが弱いために加工用になります。
日本で売っているのは東南アジア産の2個目がほとんどで、そのため甘さが弱く酸っぱく感じることがあります。
ハワイでは、甘みの強い本当に美味しいパイナップルを食べることが出来ます。
パイナップルの産地には、ハワイ、東南アジア以外に、南米やオーストラリアなどがありますが、オーストラリア産はほぼ国内消費で、南米産が南米全域やヨーロッパに輸出されています。
東南アジア産や南米産と比べると、ハワイ産は、どうしても人件費が高いため国際競争力は弱く、アメリカ本土やカナダにしか流通していない貴重なパイナップルなのです。
ハワイ旅行の際は、ハワイ産の甘くてジューシーなパイナップルをたくさん食べて欲しいと思います。