TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > ウル(ブレッドフルーツ)
ウルパラクア関連でパンの木のお話です。
ウルはポリネシア原産でタヒチでは 50種類、マルケサスにいたっては200種類もありますが ハワイでは1種類のウルしかありません。
パンの木の名前の由来ですが、南太平洋の島々で主食となっていたため、ヨーロッパ人がパンのようなものにあたるとの意味で名づけました。
焼いて食べるとパンのような味とか、蒸かしたサツマイモに似た味をしているといわれます。
パンの実1個で大人の一日の食料になり、1本の木で50~200個の実が成ります。
西インド諸島へは、黒人奴隷の食料にするため18世紀後半に移植され、ハイチでは主食となっています。
ウルの幹からはサーフボード、ポイを作る台、フラのドラムなどが作られますし、樹液は糊として、イプヘケのひょうたんのつなぎ合わせやカヌーの板の継ぎ目を埋めるのに使われました。
葉も、木製のボウルやククイナッツの艶出しに使われています。
写真のハワイアンキルトのディザインはパンの木です。