TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 砂漠の砂
ビルなどの建築や道路やダムなどの建設作業に欠かせないセメント、そのセメントの材料となる砂ですが、世界的に砂不足に陥っています。
サッカーのU-23アジア大会の開催されているカタールの首都ドーハではビルが林立していますが、砂漠の砂が使えないのでオーストラリアなどから砂を輸入しています。
砂漠の砂は、セメントに混ぜるには細かすぎるうえに、風化で角がないために砂同士がからみあわず、セメントに混ぜてもコンクリートに必要な強度が得られないのです。
また、砂漠の砂は水分が蒸発する際に地下深くの塩分が地表に染み出し、塩分の含有量が多すぎるのです。
海砂と同じように、アルカリ骨材反応を起こして建造物の強度や安全性が脅かされます。
砂漠に植物が育ちにくいのは、水の不足だけでなく、塩分が多いためなのです。
砂の輸入と言えば、日本でも海岸の整備に伴って人工渚として白砂海岸に整備された、稲毛海浜公園のようなところはオーストラリアから白砂を輸入しました。
ハワイのワイキキ海岸は、元々はタロイモ畑だったのをオーストラリアやカリホルニア、そしてオアフ島のノースショアなどから持ってきた砂です。