Pua Mae ‘Ole Hula Studio | 日記 | 気候変動と文明

古代メソポタミアでは気候変動による干ばつに対処するために大規模な灌漑設備を作る必要に迫られ、それが世界最初の都市国家を生み出しました。

エジプトでは、気候変動によってファラオによるナイル川氾濫の予言が当たらなくなり、古王国は滅亡しました。

その後の王朝は洪水を制御するとされる神の座には戻ろうとしなかったそうです。

日本でも温暖な縄文時代に三内丸山遺跡が繁栄しましたが、その後の寒冷化によって縄文中期文化は崩壊しました。

温暖な弥生時代に入ってからは水田耕作が広がり、時を同じくしてヨーロッパでも同様な気候によりローマ帝国が繁栄しました。

しかし、その後寒冷化・乾燥化によって、大規模な民族移動などが引き金となってローマ帝国は滅 亡し、さらに6世紀の世界的な飢饉と疫病によって「古代」は終焉しました。

日本でも同時代に同様の気候変化が起こっており、仏教の伝来はそう言う時代を背景としたと考えられます。