TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 軽油の種類
ガソリンにレギュラーとハイオクがあるように軽油にも種類があり、5つに分類されています。
現在販売している軽油の流動点は+5度~-30度の範囲となっており、その範囲のなかで、使用する温度域ごとに、5つの種類にわけられています。
種類と流動点の関係は以下のようになっています。
① 特1号:+5度以下 沖縄
② 1号:-2.5度以下
③ 2号:-7.5度以下
④ 3号:-20度以下
⑤ 特3号:-30度以下 北海道
本州の平均的な地域の場合を見てみると、12~3月が「2号」、4~5、10~11月が「1号」、6~9月が「特1号」というように、JIS規格でガイドラインが定められています。
ちなみに沖縄は通年を通して「特1号」で、北海道など寒さが厳しい地域の極寒期は「特3号」が使われます。
軽油は流動点以下の温度になると少し粘度が高くなり、ドロリとなり、燃料配管やフィルターなどで詰まりが発生してエンジンのトラブルとなります。
ただし、その地域と時期に適した種類がそれぞれのガソリンスタンドに供給されているので、ドライバーは心配する事はありません。
それなら年間を通して「特3号」で統一してもよさそうですが、流動点を低くするには、“添加剤”を加えるため、製造コストが高くなってしまいます。
世界の海軍は艦船用に軽油2号を使っていますが、民間用より規格が厳しく、引火点が 50 度から 61 度に引き上げられ、さらに長期保管しても品質の安定が求められています。