TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > らんまんと関東大震災
朝ドラ「らんまん」は関東大震災で万太郎、千鶴たちは持てるだけの標本をもって渋谷へと避難する様子が描かれていました。
ところで大正の関東地震とほぼ同じ規模の地震が元禄大地震です。
元禄の江戸は人口70万人,大正の東京は220万人で、死者の数は元禄が350人なのに関東大震災は65000人にのぼります。
関東大震災の死者が増えたのは火災の発生と逃げ出した人たちが運んでいた荷物に引火したことです。
江戸時代は火災時の荷物の運び出しはご法度でした。
関東大震災の時には,大八車に積んだ荷物で両国橋は大渋滞となり、誘導にあたった警官は荷物を捨てさせることができなかったため,被害が拡大しました。
ところで、両国橋の隣の新大橋は「お助け橋」といわれます。
それは日本橋の久松警察署の新大橋西詰派出所に勤務する警察官が多数の避難者を誘導するとともに、携行してきた荷物を橋詰で捨てさせて人災の防止と避難路の確保にあたったためです。
一身を顧りみず沈着勇敢に行動した功績は、新大橋たもとに石碑となって永く後世に称えられています。
現代でも、災害時に自動車で避難は推奨されているのでしょうか。
ドラマは震災時の避難の様子をどのように描いているのでしょう。