Pua Mae ‘Ole Hula Studio | 日記 | 天正地震

今年の大河を見ていますが、天正12年（1584年）の「小牧・長久手の戦い」で局地戦で家康は勝利をつかみました。

ただし、その後の秀吉は秀吉包囲網を瓦解させて、紀州や四国などに版図を拡大し、軍事力では秀吉が家康を大きく凌駕する事になります。

天正13年11月家康討伐準備をしていた秀吉の策源地、尾張と美濃を中心にM8.2の巨大地震・「天正地震」が襲い壊滅的被害にあいました。

一方、隣国ではありますが家康の三河はM4程度で済んだのです。

秀吉にとっては災害復旧が第一で、家康との戦争どころではなかったので、和議を申し出ます。

家康も戦争が続いて領国が疲弊するとともに、長雨で農作物の出来が悪く和議を受け入れるチャンスとなります。

この地震がなければ、家康は2ヶ月後には秀吉の大軍から総攻撃を受けるはずで、後の小田原北条氏のように滅亡の可能性が高かったのです。

天変地異や気候変動、農作物のできなど大河では描かれることは少ないですが、生き残る人は運も味方につけているのですね。