TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 住宅の屋根
日本の住宅に使用されている屋根材は、まず「瓦」そしてサビなどにも強いガルバリウムなどの「金属屋根」、軽くてすっきりとした外観の「スレート屋根」等多様性に富んでいます。
海外ではイタリアやスペインで多く見られる赤土で焼いたテラコッタの屋根の街並みが素敵です。
アメリカでは8割の住宅が「アスファルトシングル」というものです。
「アスファルトシングル」はファイバーグラスの繊維にアスファルトを塗布してその表面に色を付けたものです。
特徴は飛び火に強く、冬の雪止めが不要で、軽量なので建物への負担も僅かであり、素材がアスファルトなので、基本水を吸い込まず耐用年数も約30年あります。
しかし、何といっても人気は豊富なカラーバリエーションと加工がしやすいための高い意匠とデザイン性です。
カッターやハサミでも簡単にカットでき、シート形状なので、曲面などあらゆる個所にも使用可能で、また屋根のみならず外壁にも使用することができるます。
アスファルトシングルの特長は簡単に言うと、防水シート+仕上げ材=屋根材となったもの、と言えます。
日本では、あまり見かけませんが、台風や暴風雨では軽量なアスファルトシングルは施工状態が悪いと風にあおられてパタパタとめくれやすいためです。
昔は漁村に行くと屋根に石を載せている家が多かったですから、軽いのは利点ばかりではないのです。
火災対策、風対策、地震対策そして雪対策、何を優先するかによって素材が異なってくるのです。