TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > エストニア首相がロシアから指名手配に
バルト三国の一国であるエストニアは、公共の場にあるソ連時代の記念碑などを撤去することを決めました。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、「社会でさらに敵意をあおり、古い傷をこじ開ける」ことを防ぐための措置という理由です。
そして、ロシア国境のナルヴァという町では、設置されていたソ連の戦車「T-34」のレプリカが撤去されました。
同国第3の都市ナルヴァは、人口6万人でうち97%がロシア語話者ということです。
そのためエストニアのカヤ・カラス(Kaja Kallas)首相は13日に旧ソ連の記念碑を破壊したとしてロシアに「指名手配」されたのです。
エストニア人は、フィン人と近縁の民族でアジア系で、エストニア語はフィンランド語と同じウラル語族です。
バルト三国の残りのラトビア人とリトアニア人はバルト系民族(印欧語族バルト語派の話者)
そして、三国の宗教事情は大きく異なり、リトアニアは過去にポーランドと連合王国となったため国民のほとんどはローマ・カトリックの信者です。
それに対しラトビアではプロテスタントのルター派が多く、エストニアでは国民の半数以上が無宗教といわれます。
バルト三国は小さな国ですが、文化的背景は大きく異なるのです。